君は太陽 私の光

アイドリッシュセブンがすき。

ナナライ2ndを終えて~とある六弥ナギ担の話~

※この記事には、アイドリッシュセブンのストーリー最新話までのネタバレを含みます。










アイドリッシュセブン 2ndライブ「REUNION」が大盛況のうちに幕を閉じた。

伝説となった1stライブから丁度1年。ŹOOĻという強力なライバルユニットを迎え、更にパワーアップした彼らは再び伝説を作り上げた。

昨年は両日現地参戦した私だったが、今年はライブBlu-ray&DVD封入のシリアル先行から一般まで全て落選し続けるという展開となった。

昨年のライブがあまりに素晴らしかったため、ただでさえ高かった倍率が更に跳ね上がったのだろう。

幸運なことに、直前になって1日目のチケットをお譲り頂けることになり、初日は現地へ。2日目はライビュでの参加となった。

さて、私は全てのユニット、全てのアイドル達に敬意を表しているつもりだが、その中でも特に六弥ナギを推している。いわゆるナギ担である。

4部更新が始まり、毎月祈るような気持ちで更新を待ちわびているナギ担の間では、このタイミングでの2ndライブ開催には複雑な想いを持つファンも少なくなかったのではないだろうか。

REUNION(再会)」というライブタイトルが発表されてから「もしかして」という期待をしていたが、6月末の更新では、残念ながらナギとの「再会」には至ったものの「奪還」までは叶わなかった。

ストーリー上ではまだノースメイアにいる、そして、ファンの間では「インフルエンザ」ということになっているナギ。まだ問題が解決していない状況下で、アイドリッシュセブンとして歌い踊るライブを受け入れられるのだろうか。

そして、「ストーリーとリンクさせているのか」と疑いたくなるほどに、キャスト達がSNSに上げてくれるリハの写真にナギ役の江口拓也さんの姿が無いのも不安要素の1つであった。

https://twitter.com/abe_atsuize/status/1136568875431092225

https://twitter.com/numanumakapa/status/1136883646248263680

https://twitter.com/numanumakapa/status/1139050564971425792

「ナギくんインフルエンザかなぁ~」と、ストーリーに則って呟きながら、心の中で「当日ナギが居なかったらどうしよう」なんて心配をしてしまうほど、私はどこか追い詰められた気持ちでいた。

ライブ前日に陸役の小野賢章さんのInstagramにアイナナキャスト全員が揃った写真が上がってようやくホッとしたのだった。

そして、ついに迎えたライブ当日。

会場に入るとまずアリーナ中央の巨大モニターが目に飛び込んできた。

今年はセンターステージをメインとしているようだった。そこから、4方向に伸びる花道。昨年は3ユニットで三角形だったから、今年は4ユニットで四角形なのだろう。ライブロゴの鍵も四角だったが、それと同じ形の電飾がメインモニターの上に並んでいる。4方向に4つずつだから、16個。出演アイドルの人数と同じである。

フロントステージは昨年と比べてやや小さな造りとなっており、その分客席が多く取られているようだった。

1stライブは「MONSTER GENERATiON」から始まるという確信があったのだが、今回はどうなるのか予想が出来なかった。

1st同様にモンジェネから始まるのか、WiSH VOYAGEか……。もしかしたらIDOLiSH7ではなくTRIGGERから始まる可能性だってあるかもしれない。というか、バックステージにあるアレはもしかして昨年登場した王者の椅子?まさかRe:vale始まり???

そんな様々な予想を覆して、4方向に伸びる花道の先から登場したのは4ユニット16人全員だった。

キービジュアルの衣装を身に纏い、陸役の小野さんの手には旗が握られている。

センターステージに集結した16人は、キービジュアルの姿のまま君臨する。

まさかこんな始まり方があるなんて予想していなかった。

陸くんの開幕宣言を受けて始まったのは、NATSU☆しようぜ!
昨年よりパワーアップした水の演出にただただ圧倒される。
ナギ担的には、昨年ので味をしめたのか真上に水を噴射して自ら水を浴びるナギくんが見られたのが最高にHAPPYだった。

その後も初披露の曲を歌ったり、歌った曲も演出が変わっていたり、ひたすらに盛り上がった。

RESTART POiNTERではMVを忠実再現した円形ステージに感動しながら、浮かんだ言葉が
「イケメン回転寿司!!!本物だァァァァァァ!!!」
であった事はここで懺悔したい。

既に色んな人が感想として述べているが、「1stライブが圧巻過ぎて、正直あれを超えるものが出来るのだろうか???」というのが始まる前の想いだった。しかし、そんな心配をよそに2ndライブでは1st同様、いや、それ以上にファンの心を抉る演出がなされていた。

その1つがŹOOĻという存在そのものである。

敵対するライバルグループとしての役割を担った彼ら。ヒールとして描かれる彼らだったが、拮抗のクォーター辺りからはきちんとそれぞれの個性やキャラクターが悪役としてではなく1人の人間として見えるような描かれ方がしてきたと思う。

そんな彼らは、王者Re:valeの出番が終わるとバックステージから突如登場し、観客を熱狂の渦に巻き込んでいった。

まぎれもなくそれは、第3部のŹOOĻのゲリラライブの再現である。
それまでŹOOĻに対してあまり良くない印象を抱いていた他ユニットのファンも、気付けばその熱に浮かされていたように見えた。そんな力を持ったパフォーマンスだった。

そこに続くのが、TRIGGERの「願いはShine On The Sea」しかも、十龍之介のアカペラから始まる特別版……。

(昨年のリスポ前のダイジェスト映像といい、どこまでファンの傷口を抉るのが得意なんだアイナナ……。)

多分、今回のライブで一番悲鳴が起きた演出なのではないだろうか。

私としても「つなしソロから願い始まって3人で願い歌われたらどうしよう。絶対泣くやつじゃん。」と少し演出を予想してはいたのだが、実際に1人でステージに立つ龍之介の姿に涙を止めることが出来なかった。1日目は「この曲を3人で歌えて良かった」と涙する龍之介役の佐藤さんにもらい泣きし、2日目のライビュでは佐藤さんの「天……楽……」という唇の動きまで見えてしまい、より感極まった。

心臓を抉る演出で言えば、Re:valeの星屑マジックもかなりのものだった。

突然始まるアニメーションに?を浮かべていたが、星が6つに別れた瞬間「星巡りィィィ」と叫んだ。揺れるホープの瞳に、脳裏には「劇場版 星巡りの観測者」というワードが浮かんでいた。

ここでのナンバーワン悲鳴ポイントは、手を伸ばしたホープとカースの二人が分かたれる瞬間だろう。
この時の脳裏には「ミュージカル 星巡りの観測者」というワードが浮かんでいた。

マジで星巡り単体で映像化してほしい。動くカペラとベガ様に会いたい。

昨年の1stが終わってから、こんなに早くアイドル達に会えるとは思っていなかった。本当に本当に幸せな時間になった。
ありがとう、アイドリッシュセブン




ナギ担の私の心配は杞憂に終わって、またこの先の展開も楽しみ!!!

……それで、終わるはずだったのだ。

1日目の挨拶。江口さんと昨年同様に「Are you happy?」「Yes!!!」のやり取りをした後、続いた代永さんの挨拶。

「ナギと歌えて良かった。」

ナギ役の江口さんの方を、優しく見つめる代永さんと、少し潤んだように見えた江口さんの表情。

声をあげて泣き崩れる私。

帰りの電車で同行者様に「崩れ落ちてましたもんね……。」と言われたけれど、普段崩れ落ち癖がある私としては、耐えて、耐えて、耐えきれなかった末の崩れ落ちだったのです。

代永さんは、本編でナギが今置かれている状況を前提としながら、三月としてこのステージでナギと一緒に歌えた事を嬉しいと言ってくれた。ナギの事を想って、大切にしてくれたそれが嬉しくて、一方で少し苦しかった。まだナギが一緒に歌えない現状を突きつけられてしまった。それでも、確かに私は嬉しくて泣いていた。

しかし、そんな私の心を更に抉り取っていったのが、2日目の江口拓也さんの挨拶だった。

1日目の代永さんの言葉で号泣していた私は、2日目の江口さんの挨拶の時点では少し油断していた。いや、覚悟はしていたのだが、最後はもはや恒例となった「Are you happy?」「Yes!」でしめる流れだと思っていたのだ。でも、いつもなら「彼の言葉を借りて、皆さんに聞きたいことがあります」と言っていたはずだった。

しかし、それが「皆さんに言って欲しい言葉があります。」と変わった。あれ?と首を傾げる私は、江口さんの次の言葉で涙と震えが止まらなくなった。

「Are you happy?と、言ってください。」

我々マネージャーから、ナギへの「Are you happy?」は、私がずっと……ずっとずっとずっと、望んでいた言葉だった。それを言わせてくれるのか。ここで、ナナライで、六弥ナギに?????

泣きながら、画面越しに「Are you happy?」を叫ぶ。

一瞬、「Yes」と返ってくるのかと思った。

しかし、静かに頷いた江口さんは、穏やかに微笑みながら「届いていると、思います。」と答えた。

私は我慢できず嗚咽を漏らし続けた。その後に続く代永さんの言葉を聞かなくてはとは思うのに、涙が止まらず呼吸が上手くできなかった。

江口さんは、見た目も話し方もどこまでもナギに寄せてくれていた。しかし、本人はナギ自身として振る舞うわけではなく、ナギに寄り添って立っていた。

私の中で、何が一番しんどかったのか。驚くほどに解釈通りだったのだ。江口さんの問いかけが、私の中の想い描いていた「マネージャーからナギに贈る言葉」というパズルのピースに当てはまってしまって、現実になってしまった事が。

悲しかった訳ではなかったように思う。ただその瞬間に彼が今置かれている状況とか、これから先の展開とか、それを知った上で江口さんがその言葉をこちらに問い掛けさせてくれたこととか、そういった様々な感情が押し寄せて、処理しきれずに、声を上げて泣いてしまった。

私はこの先、全力で六弥ナギの幸せを祈り続けるだろう。

それと同時に、六弥ナギに声と命を吹き込んでくれた江口さんの存在に、感謝し続ける事になる。


ナナライ2ndで、死んで生き返った六弥ナギ担の話。