IDOLiSH7 LIVE BEYOND "Op.7"を終えて~とある声優オタクの備忘録~
※この記事には、IDOLiSH7 LIVE BEYOND "Op.7"のセットリスト、及びアイドリッシュセブンのストーリー最新話までのネタバレを含みます。
IDOLiSH7初の単独ライブが幕を閉じて2日目。
現在、ベビコミュで赤ちゃんの和泉一織に「ぱーふぇくと赤ちゃん!」と声を掛け、ろっぷちゃんを与えてあやしながらこの文章を書いている。今年の誕生日企画を一言でいうなら“ヤバい”……。勿論良い意味で。
毎年先陣を切って戦場に送り込まれる一織担に、私は敬礼して見送るしか出来ない。
さて、2年半ぶりにブログを書くに至ったのはもちろんアイナナ単独ライブ"Op.7"についての感想を残す為である。最近は忙しさと集中力の減退からほとんど出来ていなかったが、何か感動に触れた時にその時感じたこと、生まれた感情を書き記しておくことは大切なことだと思う。書き記すことによって、記憶がより強固なものになり、また後日読み返すことでその時の記憶が呼び起こされやすくなる。学生時代の勉強と同じだ。
……といっても昔必死に勉強したはずの微分積分はもう覚えていないのだけれども。
今回のライブで個人的に素晴らしいと感じたのは、配信を同時に行ったことと、ライブ当日からアーカイブを見返せること。すでに3週目となるアーカイブを見ながら、感想を書くことが出来る。また、参加できなかった人たちも感想を読んでからアーカイブを購入することが出来る。ありがとうアイナナ、ありがとうアーカイブ。配信万歳。
前置きが長くなったが、ライブの感想を書き綴っていこうと思う。1日目と2日目がごちゃ混ぜになっているので読みづらいかもしれないが、そこはご了承頂ければと思う。
また、当方ナギ担であり江口拓也さん推しなのでどうしてもナギくん中心のレポになるがそちらもご容赦願いたい。
まずは2021年9月、単独ライブの開催が決定した。
それを見た瞬間脳裏に浮かんだのは「行かなきゃ」という使命感だった。2年半ぶりの、IDOLiSH7の7人が出演するライブ。しかもさいたまスーパーアリーナ。これは行きたい、絶対に行きたい。ずっとずっと待っていたのだから。
和泉三月役の代永翼さんの名前があったことが、私により強くそう思わせた。代永さんが出演することに、とてつもない喜びと安堵を覚えた。
歌の活動を縮小している代永さんが、またステージに立つ日がついに来たと。
チケットは、Blu-ray&DVD先行で手に入れた。ほぼ全当状態のTLに少し不安を覚えたが、少し落ち着いてきたとはいえコロナが終息した訳ではない今、配信やライビュが約束されている中で現地に赴く必要は無いのかもしれない。それでも、私は現地に行きたかった。その場所でしか得られないものがあると、身に染みて知っていたから。
それからは、この日のために参戦服を選んだりマスクを選んだり、うちわを作ったりと準備をしてきた。
しかし、恐れていた第6波の襲来。来なければいいという願いと裏腹に、感染者数は急増してしまう。
私もぎりぎりまで参加を悩んだ。そもそも開催できるのだろうか?また無観客になってしまうのだろうか?もしキャストのうち一人でも出演できなかったら?そんな不安に駆られつつ、ガイドラインを読みながら自分にできる最大限の対策をして臨んだ。
ライブ当日、発熱無し、のどの痛みなどの諸症状なし。よし、これなら行ける。
入場時間丁度に辿り着けるように会場に向かい、Twitterのフォロワーにも会うことなく入場、入場後も、近くに座るマネージャー(※ファン)のみなさんに話しかけたい気持ちを抑え、Twitterをしたり推しのうちわを見つめ続けて気持ちを上げるなどしていた。
そして、舞台の幕が上がる。開幕1曲目は、『DiSCOVER THE FUTURE』
私の予想……予想というほど大したものではないが、私の望んでいた通りのスタートだった。アニメ2期OPの白を基調とした衣装を身に纏った7人が、ステージに現れる。
しかし、ここで私に1つの問題が発生する。
1日目の私の座席はアリーナDブロック後方。平均身長より6~7cmほど低い私は、残念ながら埋もれてしまったのである。前方のメインステージはかなり見づらく、細かい衣装までは拝むことが出来ない。何とかサイドのモニターに視線を移す。移した瞬間に、六弥ナギ役の江口拓也さんが画面に大きく映された。
「あっ、好き。(心の声)」
DiSCOVER THE FUTUREの衣装に身を包んだ推しがいる。OPのダンスを踊っている。これだ、これが2年半ずっと待っていた光景だ。思わず涙腺が緩む。
2曲目は初日が『Perfection Gimmick』和泉一織センター曲だ。センターでクールに歌い踊る増田さんを見た私の脳裏に浮かんだのは
「これが……和泉一織に体格指数を合わせた本気の増田俊樹か……」
いやもう本当に、毎回思うけど増田さんの和泉一織の完成度高すぎる。
2日目は『RESTART POiNTER』
ここでその曲替えは“理解されてる”なのよ。ありがたい。感謝しかない。ソーシャルディスタンスハイタッチも可愛かった。
2曲目が終わったところで最初のMC。初日は海外でもライブビューイングや配信が行われているという中で
③「そういう時の、ねえ?(訳:ナギの出番だぞ?)」
⑥「ワタシエイゴワカリマセン」
水分補給タイムで2年半ぶりにいじられる白井さんのコーラ。懐かしさを感じている中で、それを遮って話を振りたい代永さん。
③「みて!みて!ここにね!新しい色が増えたの!」
②「なんだそれは?」
⑥「ジャパニーズ『オチャワリ』です!」
そう答える江口さんに、笑いをこらえる私と、おそらく江口さんのファンであろう斜め前のマネージャー。
これは、昨年行われたKiramuneのライブで、ステージドリンクのお茶を
「角瓶(ウイスキー)を水で割ったものです」
とネタで返した江口さんが思い起こされたのが理由である。
それにしたって、お茶のお茶割りは笑いを耐えるのに苦労した。それに対するKENNさんの「2茶ってことか???」という斜め上からの疑問も、その後焦って「あっもう掘り下げないで!!」話を戻すのも滅茶苦茶かわいかったです。
小さな声で水を「めぞ」と呼ぶMEZZO”や、衣装披露をしたい陸と長引きすぎて冷静に次に進行する一織など、かわいいポイント盛りだくさんの初日。二日目は二日目で、挨拶を噛んでやり直すナギや、舞台裏の事を話したい環とバラされたくない一織。衣装披露で飛び跳ねる三月と御曹司ジョーク、突然横になるナギなどこれまた可愛い&ツッコミどころ満載なMCで笑いをこらえるのに必死であった。
3曲目は『Boys & Girls』
クラップが楽しい新曲。歌うメンバーに合わせて背景色が移り変わる演出が目にも楽しい。
「やれそうな気がする」のそーちゃんがめちゃくちゃ可愛いのでぜひ。
4曲目の『Dancing∞Beat!』では、まさかのトロッコ。今回のライブはきっとトロッコ移動はないんだろうと思っていたので、アクリル板越しとはいえトロッコが近くまで来てくれたことに驚きと喜びがこみ上げた。
そして、2日目に奇跡が起こる。
アリーナに埋もれた1日目だったが、2日目はアリーナ2列目。メインステージはより遠くなったが、2段分上がったことでステージはむしろ見やすくなった。
そんな中、今回のために用意した「Are you happy?」⇔「Yes!」うちわ。
とは言え、これまでトロッコ運があまりなかった私。推しのトロッコが逆サイドだったり、近くを通る瞬間向こうを向いていたり。今回近くを通ることは分かっていても、きっと反応はもらえないだろうと。思っていた。それでいいと思っていた。
けれど、トロッコが通過したとき、ナギくんが、江口さんがこちらを向いた。その視線は、私が抱えたうちわに向いているように見えた。それを確認した私は、慌ててうちわをひっくり返して「Yes!」の文字を見せる。1日目の挨拶の「Are you happy?」に応えたい一心だった。声は出せないけど、幸せですと伝えたい一心だった。ナギは、江口さんは微笑んだように見えた。私の都合の良い妄想かもしれないが、ファンサは勘違いしたもの勝ちなのである。勘違いついでに、そのあと三月くんからもらったハグも飛び跳ねそうになりながら受け取った。近くにいた三月担に向けてのものだったかもしれないが、ペンラで∞の振り付けを真似していて、目が合ったと思った瞬間にギュってされたのでもうこれは私にという事で良いと。そういうことにしてください。
そして5曲目の『THANK YOU FOR YOUR EVERYTHING!』
てっきりアンコール曲だと思っていたのでこんな序盤にくるとは……。1日目は両隣の陸担と顔を向かい合わせになりながら、2日目はふらうぇ、めっぞトロッコを見送りながら。
6曲目、初日は『NATSU☆しようぜ!』
冬なのにNATSU☆したねぇ(by大和)
IDOLiSH7 ver.は初披露でした。かき氷論争も聴きたかったけどメドレーのため割愛……。
2日目は『PARTY TIME TOGETHER』しかもしかものクリスマスアレンジver. ここで大興奮の私。クリスマスアレンジバージョンのナギパート「騒ぎ始めた心でさ」が大好きなんです。まさかライブで聴けるとは!!!
7曲目は『ハツコイリズム』ナギ担1回目の号泣タイム。4部の内容とも相まって、ハツコイリズムはどうしても泣いてしまう。後ろの映像も綺麗。そして曲。私は今回、ナギの「Rhythmical world」が聴きたくて現地参戦したといっても過言ではないのだ。
インターバルを挟んで、今回のライブのキービジュアル衣装に身を包んだ7人が現れる。8曲目はアニメ3期OP『THE POLiCY』LEDモニターに囲まれた姿を見て率直に思ったのが「なんか檻の中に閉じ込められたみたいになってる」だったのはここだけの話。映像とのリンクがめちゃくちゃ綺麗。
MCでは、1日目は先ほど出来なかった衣装披露タイム。いつもなら一織か陸からなのだが今回は環から。たけのこニョッキ並みに順番の取り合いになり、最後に残った江口さんと白井さんが2人で謎のキメ顔を見せることに。
2日目は、「アリーナ!!!」の呼びかけの再来。しかし、200レベル300レベルといったたまアリ特有の呼び方がわからずKENNさんの「斜め~~~~~!!!」が採用されることに。きっと声が出せていたら客席から一斉に「200!!!」「200レベルだよ~!!!」という声がすぐさま飛んできたのだろう。でも、結局聞き取れずに斜めになっていた可能性も高い。OKOK、私たちは斜めだ。
MCが明けて、9曲目は『NAGISA Night Temperature』賢章さんが「この後ずっとこの曲でいい」と言うほど好きな曲。正直私も滅茶苦茶好きだし、今回のライブでより好きになった。なんといっても振り付けが可愛い。VIVA!もそうだが、見ている側も真似しやすい振り付けというのは会場の一体感も生まれやすく、なにより楽しい。というか、2番で指先接近させてパチリドキリさせてる陸くんめちゃかわでは???そして、声が出しにくい中あえてなのかもしれないが、代永さんの「みんな 嘘をごめん♪」の言い方がとても可愛らしいなと感じた。
10,11曲目はMEZZO"のターン。
『未来絵』は爽やか、私の中でDear Butterflyに次ぐ好きな曲なので、聴けて本当に幸せだった。
『Forever Note』は、KENNさんも言っていたけれどMEZZO"にとって大切な曲の1つ。1日目は見辛かったものの、2日目はバチバチのエフェクトがしっかり見えてカッコ良かった。
そして12曲目は一織&陸のユニット曲『解決ミステリー』この曲もとっても聴きたかった。可愛くて好き……前方モニターに映る映像もかわいらしくて好き。
13曲目。覚悟はしていた。MEZZO”のターンが来た瞬間から、来ると覚悟はしていたはずだった。大和&三月&ナギのユニット曲『My Friend』が、来てしまった。ピタゴラ推しナギ担の2回目の号泣タイム。「出会えて良かったありがとう」は沁みる。
私はこの曲が発表された時からずっとライブで歌ってくれることを望んでいたのだが、一人の負担が大きいユニット曲は、代永さんが声が出しにくい状況では避けるかなと考えていた。イントロが流れ、緑・オレンジ・黄色に彩られたステージを見てボロボロに泣いてしまった。なんなら、アーカイブで見返してもまた泣く。
号泣のまま迎える14曲目『Everything is up to us』こちらもOpusに収録された新曲で、じんと胸に響く曲だった。声が出せるようになったら、最後の「la la la」の部分を一緒に口ずさめたらと願っている。
そして、センターステージにピアノが見えた瞬間、私は『Sakura Message』が来ると確信した。15曲目、3回目の号泣タイムである。ピアノとストリングスのイントロですでに潤む瞳。そして現れた7人は、Sakura Messageの衣装に着替えていた。
アーカイブで確認すると、ズボンは2着目以降同じなのだが、3着目の衣装に「一体何着衣装用意してるの?!」と驚いたのを覚えている。しかも、このアニメ3期の衣装はこの1曲のみだった。
間違いなく、Sakura Messageのための衣装だった。
バックモニターに映るアニメ3期3話の映像。それとシンクロするように、歌い、踊る7人。
ナナライ1st「Road To Infinity」のSakura Messageは、4部が始まる前で、暗号が解読されて、「美しいけどしんどい曲」の代名詞だった。どこか覚悟を決めたような表情で振り返った江口さんの表情に崩れ落ちて泣いた。アニメ3期のSakura Messageは、まだ暗号が解読される前で、ナギの表情も優しく、どこか誇らし気だった。
桜吹雪が降る中、今回も同じように階段を昇り、振り返った。その表情は、RTIともアニメとも違う、桜春樹との別れを経て、もう一度前を向いた六弥ナギの表情だった。
そして、流れるのは4部16章。桜春樹を追悼するために演奏された、あの曲だった。私は自他ともに認めるSakura Messageに狂わされたオタクだが、正直ここまでしてくれると思っていなかった。この1曲のために、衣装と、七重奏と、舞台装置とと、桜吹雪を用意してくれるなんて、そんな幸せがあっていいの?荘厳なメロディーに心を震わせながら、この演出を考えた人にありがとうの気持ちを心の中で唱えた。
そんな時間が過ぎて、16曲目は『Mr.AFFECTiON』、黒を基調としたMV衣装に着替え歌い上げる。
アーカイブでは、ステージや音響装置が凍り付いたようになっていて、MVの世界観が再現されている。今回のライブが「LIVE BEYOND(ライブを超越した)」と名付けられているのは、こういった配信で映える演出が盛り込まれてるためだろうか。
17曲目に、初日は『MEMORiES MELODiES』ここでブラホワを重ねてくるか。流石だ。というか、気付いていたけど環役のKENNさんが要所要所で配信カメラに目線をくれるの最高ですよね。
そして2日目はここに『VIVA!Fantastic Life!!!!!!!』が入るって訳!!!VIVA!が嫌いなオタクなんていませんからね!!!(クソデカ主語)
18曲目は『ナナツイロREALiZE』これはもうカメラワークが天才。カメラに向かって進んで行くのとか、陸の指さす方にカメラが寄っていくのとか。これもまた、映像にしたときに綺麗に見える。
初日のMCで言っていた
④「めぞ、めぞたま……この会場の名前なんだっけ?」
⑤「えっ!?これは、“さい”こうな"たま"きくんが“スーパー”輝く“アリーナ”でしょ!?」
この流れがめちゃくちゃ好きなんですけど、こうなるともはやさいたま自体が「最高な環くん」の略なので、埼玉に踏み入れた瞬間聖地巡礼なのでは?と思いました。
また、初日で物議を醸した「コンタクトごと行くところでした」という江口さんの発言ですが、これについて声オタからの補足を。
江口さんは、過去に出演した舞台のリハーサル中に号泣してしまい、コンタクトを落としてしまうということがあった。また、別の朗読劇では「泣いてコンタクトが落ちるから」と最初から裸眼で出演し、台本の文字を大きくしてもらったという話もあった。
なので、彼の言った「コンタクトごと行く」発言は、ネタではなく割とガチ寄りの発言なのだ。ガチで、振り付けがなければコンタクトごと行っていたのだと思う。
そして本編ラストの19曲目『WiSH VOYAGE』花火が噴き出し、映像では飛行機が飛び、最高に盛り上がったまま一旦幕が下りると思った瞬間の賢章さんの一言「また出来なかった~~~!!!」に思わず笑ってしまう。
間を置かず、アンコールの拍手が会場に響く。広い空間なのでなかなか拍手が揃わずもどかしい。でも、力の限り手を叩く。声が出せない分、少しでも届くようにと両手を打ち鳴らす。
アンコール1曲目は、『Everyday Yeah!』この曲も、初めて聴いた時から心に沁みる曲だった。全員ではないが再びトロッコに乗って会場を回ってくれた。2日目に陸パートの「明日もまたいいことがあるように祈った」の部分を「明日もまたいいことがありますようにー!!!」と叫んでいたのが好きだった。
そして、サプライズ披露の新曲『WANDER LiGHT』
サプライズと聞いて、アプリ5部のマロウブルーだと思ったマネージャーは私だけではないと思う。
作詞は安心と信頼の真崎さん、そして作曲はYOASOBIのAyaseさん。
最初に聞いた印象は、「確かにYOASOBIっぽい曲調だ……。」だった。
昔は、作曲者ごとの特徴なんてわからなかったが、最近は少しだけだけど理解できるようになってきた気がする。おしゃれでかっこよくて、聴いていて耳に心地いい。
また、アーカイブを見ながら歌詞を聞き取っているのだが、
「僕らが正義を履き違えていても 誰かにとって幸いなら 七色した足跡は 正しいんだ」
という歌詞が心臓の奥に刺さった。うん、流石真崎さん。
しかも、これがアニメ3期後半クールのOPらしい。「これはまた1つ楽しみが増えたなぁ。」
そう思ったところで、2日目賢章さんに「大変ですが、耐えていきましょう!」と言われ、3期後半がめちゃくちゃしんどいことを改めて思い出すなどした。そうだ、ここからめちゃくちゃしんどいじゃん(真顔)
でも、乗り越えられるって私たちは知ってるから。
そして、最後の挨拶。それぞれ思い思いに気持ちを伝えてくれて、涙があふれそうになる。代永さんが「完璧な三月でなくてごめん」と言った瞬間に、彼が抱えた様々なものを感じて泣いた。私は代永さんの演じる和泉三月が好きだから、三月がステージに立って歌ってくれるだけで嬉しい。でも、そんな我々ファンの想いがプレッシャーになっているんじゃないかとか、またステージに立って歌ってほしいと願うこと自体、ファンのワガママな押し付けなんじゃないかとか、そんな風に思う事もあった。今回も、声が出しづらそうな、苦しそうな場面が多く見られた。私たちの想いが、彼を苦しめているんじゃないか。それでも、ステージに立つことを選んでくれた代永さんに、心からの感謝を伝えたい。もちろん、代永さんだけでなくアイドリッシュセブンのすべてのキャストさんに伝えたい。ステージに立ってくれて、歌ってくれて、作品を愛してくれてありがとう。
2日目に江口さんが言ってくれた挨拶も、心に刺さりまくった。「虹って消えるじゃないですか、実際は。それでも、彼らが消えない虹なんだって言ってくれたら、心の中の虹は消えないんだなと。口に出すことって、行動することって重要だなと。」「普段は確証の持てないこととか言うの、得意じゃないんですけど、言わせてください。また会いましょう。」
「また会いましょう。」それは、2年半前に言ってくれた「絶対に届いていると思います。」と同じ、強い想いの込められた言葉だった。
最後は、始まりの曲『MONSTER GENERATiON』
この曲を歌わなければ、アイドリッシュセブンのライブは終われない。
七色の花火に彩られて、楽しい時間は幕を閉じる。
あっという間の2時間半は、たくさんたくさん詰まっているのにほんの一瞬に感じた。
いつかまた、声が届けられるようになったら、声が嗄れるほどの「ありがとう」を叫びたい。
ありがとうアイドリッシュセブン。
アーカイブは1月31日まで!!!!!!!(宣伝)
ナナライ2ndを終えて~とある六弥ナギ担の話~
※この記事には、アイドリッシュセブンのストーリー最新話までのネタバレを含みます。
アイドリッシュセブン 2ndライブ「REUNION」が大盛況のうちに幕を閉じた。
伝説となった1stライブから丁度1年。ŹOOĻという強力なライバルユニットを迎え、更にパワーアップした彼らは再び伝説を作り上げた。
昨年は両日現地参戦した私だったが、今年はライブBlu-ray&DVD封入のシリアル先行から一般まで全て落選し続けるという展開となった。
昨年のライブがあまりに素晴らしかったため、ただでさえ高かった倍率が更に跳ね上がったのだろう。
幸運なことに、直前になって1日目のチケットをお譲り頂けることになり、初日は現地へ。2日目はライビュでの参加となった。
さて、私は全てのユニット、全てのアイドル達に敬意を表しているつもりだが、その中でも特に六弥ナギを推している。いわゆるナギ担である。
4部更新が始まり、毎月祈るような気持ちで更新を待ちわびているナギ担の間では、このタイミングでの2ndライブ開催には複雑な想いを持つファンも少なくなかったのではないだろうか。
「REUNION(再会)」というライブタイトルが発表されてから「もしかして」という期待をしていたが、6月末の更新では、残念ながらナギとの「再会」には至ったものの「奪還」までは叶わなかった。
ストーリー上ではまだノースメイアにいる、そして、ファンの間では「インフルエンザ」ということになっているナギ。まだ問題が解決していない状況下で、アイドリッシュセブンとして歌い踊るライブを受け入れられるのだろうか。
そして、「ストーリーとリンクさせているのか」と疑いたくなるほどに、キャスト達がSNSに上げてくれるリハの写真にナギ役の江口拓也さんの姿が無いのも不安要素の1つであった。
https://twitter.com/abe_atsuize/status/1136568875431092225
https://twitter.com/numanumakapa/status/1136883646248263680
https://twitter.com/numanumakapa/status/1139050564971425792
「ナギくんインフルエンザかなぁ~」と、ストーリーに則って呟きながら、心の中で「当日ナギが居なかったらどうしよう」なんて心配をしてしまうほど、私はどこか追い詰められた気持ちでいた。
ライブ前日に陸役の小野賢章さんのInstagramにアイナナキャスト全員が揃った写真が上がってようやくホッとしたのだった。
そして、ついに迎えたライブ当日。
会場に入るとまずアリーナ中央の巨大モニターが目に飛び込んできた。
今年はセンターステージをメインとしているようだった。そこから、4方向に伸びる花道。昨年は3ユニットで三角形だったから、今年は4ユニットで四角形なのだろう。ライブロゴの鍵も四角だったが、それと同じ形の電飾がメインモニターの上に並んでいる。4方向に4つずつだから、16個。出演アイドルの人数と同じである。
フロントステージは昨年と比べてやや小さな造りとなっており、その分客席が多く取られているようだった。
1stライブは「MONSTER GENERATiON」から始まるという確信があったのだが、今回はどうなるのか予想が出来なかった。
1st同様にモンジェネから始まるのか、WiSH VOYAGEか……。もしかしたらIDOLiSH7ではなくTRIGGERから始まる可能性だってあるかもしれない。というか、バックステージにあるアレはもしかして昨年登場した王者の椅子?まさかRe:vale始まり???
そんな様々な予想を覆して、4方向に伸びる花道の先から登場したのは4ユニット16人全員だった。
キービジュアルの衣装を身に纏い、陸役の小野さんの手には旗が握られている。
センターステージに集結した16人は、キービジュアルの姿のまま君臨する。
まさかこんな始まり方があるなんて予想していなかった。
陸くんの開幕宣言を受けて始まったのは、NATSU☆しようぜ!
昨年よりパワーアップした水の演出にただただ圧倒される。
ナギ担的には、昨年ので味をしめたのか真上に水を噴射して自ら水を浴びるナギくんが見られたのが最高にHAPPYだった。
その後も初披露の曲を歌ったり、歌った曲も演出が変わっていたり、ひたすらに盛り上がった。
RESTART POiNTERではMVを忠実再現した円形ステージに感動しながら、浮かんだ言葉が
「イケメン回転寿司!!!本物だァァァァァァ!!!」
であった事はここで懺悔したい。
既に色んな人が感想として述べているが、「1stライブが圧巻過ぎて、正直あれを超えるものが出来るのだろうか???」というのが始まる前の想いだった。しかし、そんな心配をよそに2ndライブでは1st同様、いや、それ以上にファンの心を抉る演出がなされていた。
その1つがŹOOĻという存在そのものである。
敵対するライバルグループとしての役割を担った彼ら。ヒールとして描かれる彼らだったが、拮抗のクォーター辺りからはきちんとそれぞれの個性やキャラクターが悪役としてではなく1人の人間として見えるような描かれ方がしてきたと思う。
そんな彼らは、王者Re:valeの出番が終わるとバックステージから突如登場し、観客を熱狂の渦に巻き込んでいった。
まぎれもなくそれは、第3部のŹOOĻのゲリラライブの再現である。
それまでŹOOĻに対してあまり良くない印象を抱いていた他ユニットのファンも、気付けばその熱に浮かされていたように見えた。そんな力を持ったパフォーマンスだった。
そこに続くのが、TRIGGERの「願いはShine On The Sea」しかも、十龍之介のアカペラから始まる特別版……。
(昨年のリスポ前のダイジェスト映像といい、どこまでファンの傷口を抉るのが得意なんだアイナナ……。)
多分、今回のライブで一番悲鳴が起きた演出なのではないだろうか。
私としても「つなしソロから願い始まって3人で願い歌われたらどうしよう。絶対泣くやつじゃん。」と少し演出を予想してはいたのだが、実際に1人でステージに立つ龍之介の姿に涙を止めることが出来なかった。1日目は「この曲を3人で歌えて良かった」と涙する龍之介役の佐藤さんにもらい泣きし、2日目のライビュでは佐藤さんの「天……楽……」という唇の動きまで見えてしまい、より感極まった。
心臓を抉る演出で言えば、Re:valeの星屑マジックもかなりのものだった。
突然始まるアニメーションに?を浮かべていたが、星が6つに別れた瞬間「星巡りィィィ」と叫んだ。揺れるホープの瞳に、脳裏には「劇場版 星巡りの観測者」というワードが浮かんでいた。
ここでのナンバーワン悲鳴ポイントは、手を伸ばしたホープとカースの二人が分かたれる瞬間だろう。
この時の脳裏には「ミュージカル 星巡りの観測者」というワードが浮かんでいた。
マジで星巡り単体で映像化してほしい。動くカペラとベガ様に会いたい。
昨年の1stが終わってから、こんなに早くアイドル達に会えるとは思っていなかった。本当に本当に幸せな時間になった。
ありがとう、アイドリッシュセブン。
ナギ担の私の心配は杞憂に終わって、またこの先の展開も楽しみ!!!
……それで、終わるはずだったのだ。
1日目の挨拶。江口さんと昨年同様に「Are you happy?」「Yes!!!」のやり取りをした後、続いた代永さんの挨拶。
「ナギと歌えて良かった。」
ナギ役の江口さんの方を、優しく見つめる代永さんと、少し潤んだように見えた江口さんの表情。
声をあげて泣き崩れる私。
帰りの電車で同行者様に「崩れ落ちてましたもんね……。」と言われたけれど、普段崩れ落ち癖がある私としては、耐えて、耐えて、耐えきれなかった末の崩れ落ちだったのです。
代永さんは、本編でナギが今置かれている状況を前提としながら、三月としてこのステージでナギと一緒に歌えた事を嬉しいと言ってくれた。ナギの事を想って、大切にしてくれたそれが嬉しくて、一方で少し苦しかった。まだナギが一緒に歌えない現状を突きつけられてしまった。それでも、確かに私は嬉しくて泣いていた。
しかし、そんな私の心を更に抉り取っていったのが、2日目の江口拓也さんの挨拶だった。
1日目の代永さんの言葉で号泣していた私は、2日目の江口さんの挨拶の時点では少し油断していた。いや、覚悟はしていたのだが、最後はもはや恒例となった「Are you happy?」「Yes!」でしめる流れだと思っていたのだ。でも、いつもなら「彼の言葉を借りて、皆さんに聞きたいことがあります」と言っていたはずだった。
しかし、それが「皆さんに言って欲しい言葉があります。」と変わった。あれ?と首を傾げる私は、江口さんの次の言葉で涙と震えが止まらなくなった。
「Are you happy?と、言ってください。」
我々マネージャーから、ナギへの「Are you happy?」は、私がずっと……ずっとずっとずっと、望んでいた言葉だった。それを言わせてくれるのか。ここで、ナナライで、六弥ナギに?????
泣きながら、画面越しに「Are you happy?」を叫ぶ。
一瞬、「Yes」と返ってくるのかと思った。
しかし、静かに頷いた江口さんは、穏やかに微笑みながら「届いていると、思います。」と答えた。
私は我慢できず嗚咽を漏らし続けた。その後に続く代永さんの言葉を聞かなくてはとは思うのに、涙が止まらず呼吸が上手くできなかった。
江口さんは、見た目も話し方もどこまでもナギに寄せてくれていた。しかし、本人はナギ自身として振る舞うわけではなく、ナギに寄り添って立っていた。
私の中で、何が一番しんどかったのか。驚くほどに解釈通りだったのだ。江口さんの問いかけが、私の中の想い描いていた「マネージャーからナギに贈る言葉」というパズルのピースに当てはまってしまって、現実になってしまった事が。
悲しかった訳ではなかったように思う。ただその瞬間に彼が今置かれている状況とか、これから先の展開とか、それを知った上で江口さんがその言葉をこちらに問い掛けさせてくれたこととか、そういった様々な感情が押し寄せて、処理しきれずに、声を上げて泣いてしまった。
私はこの先、全力で六弥ナギの幸せを祈り続けるだろう。
それと同時に、六弥ナギに声と命を吹き込んでくれた江口さんの存在に、感謝し続ける事になる。
ナナライ2ndで、死んで生き返った六弥ナギ担の話。
アイナナにハマった声優オタク~推しが推しになるまで~
本日、アイドリッシュセブンがリリースされてから3年が経った。
この機会に、アイナナと私の出会い。何故こんなにもハマってしまったのかについて、自分用に纏めておきたいと思う。
私がアプリ「アイドリッシュセブン」に手を出したのは、2015年8月末。リリース直後の事だった。
リリース当初、私はアイドリッシュセブンには手を出さないと決めていたはずだった。
我々世代のバイブルとも言える、種村有菜先生がキャラクター原案。
しかも、私の最推し声優である江口拓也さんが出演しているにもかかわらず、である。
最たる理由を述べるとすると、当時の私は「アイドル系乙女ゲーム」に疲れていた。
それぞれの作品は素晴らしく魅力的なのだが、魅力的であるが故に熱しやすく、そして冷めてしまいやすいのだ。
また、ゲームシステムの得手不得手、イベントの多さや追い続けることの大変さ、スマホのデータが飛び、最初から始めるのがしんどくてやめたゲームもあった。
そうして、いくつかのアイドルゲーム、乙女ゲームにはまりながらも、短期間でさよならしてしまった過去のある私は、「もうアイドルは追わない」と宣言していた。
しかし、その宣言を覆して私はアイドリッシュセブンを始めてしまったのである。
その理由は単純明快。
"声優オタクは、声優をきっかけに始める"のである。
2015年8月某日、私は江口さんの出演するイベントに参加した。それはもう素晴らしいイベントであった。私のオタク人生のひとつの転機とも言えるイベントだった。
さて、ナナライに参加した皆様の中には身に覚えがある方もいらっしゃると思うのだが、「素晴らしいイベント」には「ロス」がつきものである。
ステージを見て号泣し、宿泊したネカフェで出演者のツイートを見て号泣し、朝を迎えた私は混乱した頭で考えてしまった。
「もう2度と、あんなに素晴らしいものには出会えないんじゃないか。これ以上なんて、もう無いんじゃないか。どうしよう。もう、追いかけるのをやめてしまおうか。」
感極まった勢いで情緒不安定になり、何故か声優オタクを辞めかけた私だったが、その日一日、涙腺ぶっ壊れたんじゃないかと思うほど泣いて、泣き疲れて微熱を出して、家の布団でゆっくり休んだところ、翌日には落ち着いていた。
上がって落ちて、冷静になった私が次に考えたことは、
「なんでもいいから推しの声が聞きたい。」
何でもいいと言いながら、何か新しいものに触れたいと思った私が思い至ったのが、その時リリースされたばかりのアイドリッシュセブンだった。
ここで、私がリリース当初アイドリッシュセブンに手を出さなかったもうひとつの理由がある。
現在、私の最推しである六弥ナギ。
当時の私は、彼のキャラクター設定を見てあまり心惹かれなかったのだった。
声優オタクではあるが、『声だけでキャラを推している』と思われるのはなんとなく癪に障る。
だから、推しが出演していても、好みでなければ追わないし追えない。
それが、私のポリシーである。
結局のところ、全部追えない事に対する言い訳でしかないのだけれど。
そんな私の好みのCV江口拓也は
・可愛い(やや幼い)
・ちょっと生意気
・闇を抱えている
(例を挙げると、ときめきレストランの神崎透、酔い愛CDのカルーア・ミル、DYNAMIC CHORDの香椎玲音。最近で言うと千銃士のシャスポー辺りが好みである。)
片言で喋るテンションの高い『六弥ナギ』というキャラクターに正直あまり沼を感じていなかった私は、アイドリッシュセブンというコンテンツをスルーするつもりだった。
しかし、推しの声を聴きたいという一心と、TLに回ってきたアイナナのプレゼンツイート、そして「8月中に始めると好きなSSRを1枚選べるよ」という言葉に背中を押された私は、ついにアイドリッシュセブンをダウンロードするに至った。
「初めの1枚」はもちろん六弥ナギ。
けれど、きっとどこかで他のキャラクターに落ちるんだろうなと思っていた。チュートリアルをクリアした辺りでは、一人称「お兄さん」でなにやら抱えていそうな二階堂大和に「ははーん?沼はここだな?」なんてほくそえんでいたし、実際今の私はナギ担のピタゴラ推しマネージャーをしている。
しかし、最推しは変わらず六弥ナギだ。
私が六弥ナギに落ちたのは、おそらく他の多くのナギ推しマネージャーがそうであるように、ミューフェスの後のあのシーン。
「プリーズ、ミュージック」
である。
アイドリッシュセブンの魅力は、多くのファンが語るようにその「ストーリー」にある。
ハラハラする展開。お約束を裏切って、すれ違うし失敗もする。アイドルもののはずなのに、やけに生々しくて、読んでいて苦しくなるような展開が幾度も続く。
そんな中で六弥ナギは、ドン底まで落ち込んだメンバーとマネージャーを救いだしてくれた。
もう一度、立ち上がることができた。
あの時から、六弥ナギは私の救世主で、最高のアイドルになった。
ふざけているようで、メンバーのことを人一倍思っている六弥ナギ。
優しくて、強くて、凛として、でも年相応の愛らしさも持ち合わせた六弥ナギ。
ゲームを始めたきっかけは、確かに声優さんだった。
けれど、声優さんが好きなだけでは、ここまで好きになることはなかった。
例えば、音ゲーの難易度が私にとって簡単すぎず難しすぎないちょうどよさだったことも理由のひとつだろう。
『もう2度と、あんなに素晴らしいものには出会えないんじゃないか。』なんて思った自分が、アイナナに出会ってまた違う素晴らしい世界に出会えた。
あの日アイドリッシュセブンに手を伸ばすことになった多くの偶然と奇跡に今は感謝している。
声優オタクが初めてキャラクターのライブに参戦した話①
ナナライ(※アイドリッシュセブン 1stライブ「Road To Infinity」)終了から、今日で1週間が経つ。
Twitterのタイムラインを眺めていると、いまだにナナライロスに陥るマネージャーで溢れかえっている。
かくいう私もその一人である。
キャストさん達が上げてくれる写真や、様々なレポ、感想イラストなどを目にする度、あの光景が甦る。
あの日、私たちは伝説を目撃した。
ライブから少し時間が経ってしまったが、私の感じたあの光景を、自分なりの言葉で書き綴ってみようと思う。
まず始めに、タイトルを読んでいただくと分かると思うが、私は「声優オタク」である。
特に、和泉三月役の代永翼さんと、六弥ナギ役の江口拓也さんが所属している、Kiramuneという声優レーベルを追っている。
キラフェスというライブイベントに2012年から毎年参戦しているため、「声優が出演するライブ」に関してはある程度慣れているつもりだ。
しかし、声優オタクを自称しながらも、今回のナナライまで声優さんがキャラクターを演じるライブには参戦したことがなかった。アニメのイベントも数えるほどしか行ったことがない。
それはある種のプライドのようなもので、
「声優オタクだからこそ、声優目当てと思われたくない」
という思いがあり、本当に好きな作品のイベント以外は参加しないと心に決めていた。
だからこそ、アイドリッシュセブンに出会い、好きになるにつれ「この作品のライブには絶対に参加したい!」と願い続けていた。
それこそ、アイナナの1stアルバムの特典にペンライトとマフラータオルが付いた時は「これは絶対ライブやるでしょ!!!やらないわけがない!!!やったー!!!」と息巻いたものである。
しかし、なかなかライブは決まらず、それどころかイベントすらも2周年を前にしてようやくであった。
他の男性アイドル作品がライブをしたり舞台化したりと展開していくのを内心羨ましく思いながら、いつか来るライブを夢見ていた。
そしてついに、ライブが決まった。
出演者はIDOLiSH7に加え、強力なライバルユニットであるTRIGGER、そしてアニメ1期ではわずかにその存在を匂わせるに留めたものの、ゲームをプレイしていれば語るに欠かすことの出来ない、絶対王者Re:valeという、第2部のゼロアリーナこけら落としを彷彿とさせる超豪華メンバーだ。
まさか、1stライブからこの12人が揃うと誰が予想しただろうか。「いつか揃うだろう」としても、出演者は皆人気声優。
声優イベントが乱立している昨今、そう簡単にスケジュールが取れるメンツではない。
まして、7月7日というのは、アイドリッシュセブンというコンテンツにとってとても重要な日にちでもある。
「初めてのライブをこの日に設定するために、3年という時間を要したのではないか」とさえ思った。
そして会場は、メットライフドーム2days。
更に、47都道府県全て+台湾・香港・韓国でライブビューイングも決定した。
正直規模が大きすぎて「大丈夫?!万理さん張り切りすぎちゃった?!埋まるの?!」なんて思ってしまった。
それでもその規模の大きさに、アイナナ公式の本気を感じた。
そして私は、ライブに向けてうちわも作った。
って訳で、明日はナナライですね?!🏟️🎊🎉
— Noaki (@Noaki10) 2018年7月6日
準備に追われつつ、とりあえずうちわがこんな感じに!!!
時間があれば、もっと可愛く仕上げしたいです!!! pic.twitter.com/LTQEQOfBdr
普段、Kiramuneのライブではうちわを持っての応援は禁止。
そのため、うちわを持ってのライブ参加は初めてだった。
拙いながらも各種サイトやTwitterを参考にうちわ製作に挑んだ。
「ファンサを貰いたい」という気持ちが無かったといえば嘘になるが、それ以上に私は「アイドリッシュセブンの世界の、アイナナファンの一人」になりたかった。
それと同時に、不安もあった。
声優ファンだからこそ、彼らを「声優」ではなく「キャラクター」として見られるのか。
声優ファンでない、「作品のファン」から、私の好きな声優さん達は受け入れてもらえるのだろうか。
そんな様々な想いを抱えながら、ライブ当日を迎えた。
7月7日17時。
思えば開演時刻さえも「アイナナ(17)」に揃えてきたのではないかと想像を巡らせる中、キャラクターのイラストと名前、そしてCVが順にモニターに表示される。
その度に、会場のペンライトのカラーがキャラの担当色に変わる。
その光景は、普段参加するライブでもよく目にする光景なので、「ああ、ここでも同じなんだなぁ」と微笑ましく思った。
そしてスクリーンが上昇し、7つのシルエットが現れる。
曲はもちろん、はじまりの曲。
「MONSTER GENERATiON」
この曲以外あり得ないと思っていた。
わかっていたはずなのに、衝撃的だった。
ステージの上で歌い踊る彼らは、あまりにもIDOLiSH7そのものだった。
中央のモニターには、アニメ2話のライブシーンが映される。
その映像とリンクするように、左右のモニターにはキャストの映像がリアルタイムで投影される。
ダンスや表情に加え、カメラの角度までがアニメ映像とリンクしていた。
このライブシーンを再現するために、どれだけ緻密に計算し、リハーサルを行い、作り上げたのだろうか。
このはじまりの一曲だけで、私は感極まってしまった。
曲が終わると、7人の挨拶。キャラクターとしての意気込みと、声優としての自己紹介。
「女子ー!」「男子ー!」「アリーナー!」「スタンドー!」「芝生ー!」といったライブお決まりのコールがあったり、芝生席に駆け寄ったりと楽しげな時間が進む。
2曲目に歌ったのは「Dancing∞BEAT!!」
アニメオリジナルの楽曲だったが、ストーリーを壊すことなく、むしろ該当のシーンをよりドラマチックに仕立て上げたこの曲では、アニメと同様に四葉環役のKENNさんがセンターで力強いダンスを披露し、逢坂壮五役の阿部敦さんとハイタッチ。ここでもその再現度の高さに感激した。
3曲目、初日は「Joker Flag」、2日目は「THE FUNKY UNIVERSE」
まさか、両日でセトリを変えてくるとは思っていなかった。いや、変えてくる可能性はあったが、まさかここで変えてくるとは思わなかった。ジョカフラが好きなのは勿論、KENNさんの「環の歌声」が好きな私は、ファンキーユニバースを聞けたことも嬉しかった。
4曲目の「Perfection Gimmick」は、和泉一織のセンター曲。
この曲も、かなり思い入れの強い曲だ。格好いいのに面白い、いつもの増田俊樹さんを知っている私は、その真剣な表情に和泉一織を重ねた。モニターに映るまっすーの表情は、驚くほど和泉一織だった。
そして、7人がステージから捌けると、中央の三角のステージにTRIGGERが現れる。
曲は「DIAMOND FUSION」
正直、トリガーは「SECRET NIGHT」始まりだとばかり思っていたので、「TRIGGERのデビュー曲」の方を選ぶのは私の中では意外だった。しかし、驚く以上にその選曲に納得がいった。
このライブはアイドリッシュセブンの世界だ。それなら、最初にデビュー曲を持ってくるのも頷ける。
そして、それ以上に驚いたのはMVの再現率だ。
入場して最初にステージを見たとき、中央のステージの三角の理由がわからなかった。「3ユニットだから三角???」くらいの考えだった。
しかし、その三角のステージの上で踊る3人の姿は、「DIAMOND FUSION」のMVそのものだった。
この一曲の為の三角形だったと言っても過言ではないだろう。
黒い仮面(目隠し?)を着けたダンサーさんが登場した事も、「やってくれないかなぁ~~~あったら嬉しいなぁ~~~」と軽く考えていたことが叶ってとても感動的だった。
2曲目は初日が「SECRET NIGHT」、2日目は「Destiny」で魅せる。
格好いいパフォーマンスを披露しつつ、MCの自己紹介ではお茶目な一面を見せるTRIGGER。
2日目、自分の名前を名乗り忘れる八乙女楽役の羽多野渉さんと、それを突っ込む十龍之介役の佐藤拓也さん。今回のライブに参加するキャストの中で最年少の斉藤壮馬さんは、それを感じさせない完成度で九条天を演じる。
ほっこりしたMCからうって変わって「Last Dimension」ではこれぞTRIGGER!!!と思わせるパフォーマンス。
そして、TRIGGERの次はRe:vale!!!
会場の8割は「次はRe:vale!」と思ったはずだ。初日はTRIGGERが捌けると同時にペンライトをパッションピンクとイエローグリーンに変えてる人が見受けられた。私もそうだった。
しかし予想を覆して、登場したのはMEZZO"だった。12話EDの「雨」を歌い上げる2人。
切なく熱い歌声に、感動に包まれる会場の雰囲気を払拭するように、まるで漫才のようなMCを繰り広げる。
それは、1部のギスギスしていたMEZZO"ではなく、3部まで進み、互いに相方と呼び合えるようになったMEZZO"なのだと思った。
突然の「めっぞめぞー!!!」に、1日目はやや乗り切れない感があったのが悔やまれたが、2日目は全力で「めっぞめぞー!!!」が出来たのも嬉しかった。また、ここで生まれた「メッゾライフドーム」という名言。それを聞いて「うちの相方天才です!!!」と喜ぶ阿部さんは可愛かったし、「天才でーす!!!」と誇らしげな顔をするけんぬさんは環だった。
そして、「僕たちMEZZO"は切ない恋の歌が多いですが、それだけじゃありません!」という流れで、1日目は「恋のかけら」、そして2日目は「Dear Butterfly」
正直どちらもだいっっっっっっっっすきな曲なので、めちゃくちゃ嬉しかったんですが、2日目のDear Butterflyの映像とMEZZO"の2人の動きがリンクする演出に感動し過ぎた。2人が手を合わせたところから無数の蝶々がぶわっとはためいた時は、美しすぎて呼吸が止まりそうだった。めちゃくちゃ好きなやつ。
そして、遂に現れる絶対王者Re:vale
「SILVER SKY」で中央のステージに現れる2人。
す、すごい……保志さんと立花さんの生歌だ……保志さんと立花さんが……動いている…
(※感動するポイントがずれている)
2部の新キャラ発表の時にも驚きましたが、ライブ出演が決まった時もめちゃくちゃ驚きました。だって保志さんと立花さんだよ……???(何度言うのか)
MCも安定感があり、それこそずっとRe:valeとして活動してきたのではないかという錯覚を起こさせますが、「こうしてRe:valeとしてステージに立つのは初めてですが……」という一言で、そう言えばRe:valeは感謝祭もニコ生も出演していない事に気がつく。
ここで導入される乾杯システム。(※昨日と今日のTLを見ていたら、三次元のアイドルさんたちも導入していたそうで。素晴らしい、拡げていこう。)
キャストさんたちがめちゃくちゃ気に入っていたようで、2日目も「みんな乾杯したいよね?????」と楽しそうだし、我々も楽しい。最高の給水タイムでした。
そして「Dis One.」
2日目、近くにいらした百担のお姉さまがサイリウムを両手4本持ちしながら頭を振っていたので、恐らく箱でライブしていた頃からのファンなんだろうなぁという想像を巡らせていました。(つまり妄想)
めちゃくちゃ格好いい曲なので、私もテンション爆上がりなのですが、一つだけ思ったことを述べるとすると、
ジャンプのタイミングがわからない。
みんな思い思いのタイミングで跳んでいました。その自由さもRe:vale
さて、ここまで書き綴ってきましたが、まだ半分も終わっていません。どういう事でしょうか。
続きはまた次回のブログで書きたいと思います。